事業の意義…
中央区の居住者人口の約45パーセントが、
隅田川東側の、四方を水に囲まれた二つの島に集中しています。
すなわち佃・月島・勝どき・豊海と晴海地区への人口集中です。
現在建築予定の高層マンション群完成時には中央区の半数をゆうに超えて、
この2つの島だけで人口の60パーセントを占めると言われています。
このウオーターフロントの景観と、
水辺を家族で楽しそうにボートに乗って行き交うプロモーションビデオに誘われ、
憧れて移住したと言いう労働人口層も多いのです。
しかし、現実には水辺と親しめる環境や施設が少ないことに失望したという声をよく聞きます。
東京オリンピックの選手村ができるこのエリアには、
世界に誇る「水辺の賑わい」と、その実現のための「水辺の街づくり」が求められています。
その一環として、本イベントを活かして、近隣住民が参加して、水と親しめる環境づくりや
防災を通じてのコミュニティづくりを推進出来ればと願っています。
弊会が主催するイベントでは、朝潮運河豊海運動公園側に大型桟橋を仮接岸して、
大・中プレジャーボート2艘、屋形舟1艘、ドラゴンボート2艘を係留して、
約660名の参加者の皆様方に無料クルージング体験をしていただきました。
会場は、有事の際に橋や道路が崩壊したり、離島となって孤立してしまう、
このエリアの集合避難場所と成り得るTTT3階有効空地と豊海運動公園です。
ここから、朝潮運河の親水護岸に設営されている 親水と防災兼用の多目的桟橋を経て、
地震などの有事の際には 避難・救助・物資搬送に役立つ、
多目的桟橋の活用や船舶使用のシミュレーションにしようという、
主催者側としての、強い思いがあります。
中央区のウォーターフロントが、
水の都ベネチアのようになるのが私たちの夢だとおっしゃる方が増えています。
「夢に日付を入れると目標になります」。
中央区の水辺が、とりわけ選手村に面しているこのエリアが、
世界に誇れる顔として紹介される「東京オリンピック」までに、
この夢が実現することを、私達も強く望んでいます。
ご来賓・ご来場頂けた皆様方及び多くの皆様の、
ご理解とご尽力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
水の都中央区をつくる会
特別顧問 髙﨑 泰典